Gallery MORYTA

岸田淳平 展 女の風景

Junpei Kishida Exhibition

1992年4月11日(土) - 4月26日(日)
岸田淳平 展 女の風景

私にとって女性はなぜか哀しくおぼろげで、不確かで今にも壊れそうで、それでいて人の真実の多くの部分をその性の裏側に秘めているように思えてなりません。筆を重ねるたびに、絵の向こう側から何かが問いかけているような、そんな気配を感じるのです。  

岸田淳平

三年前の春、画廊香月で私の個展を開催していただいた。いろいろな事情があり、それは旧作によるものだった。いつの日にかは、新作で、福岡のみなさまにお逢いしたい。胸の底でそう願いながらも、ウジウジとした時間だけが過ぎていった。そんな私に、香月人美さんが、無形文化財の小国和紙に描いてごらんと提案してくださった。それは私への励ましのように思えた。しかし、描いているうちに、これは人美さんが私に仕掛けた挑戦だな、と痛感した。そうなんだ、企画者と絵描きとは、狭いリングの上の孤独な二人のボクサーに似ている。お互い、甘えているスキなんてありはしない。きっと、私は負けるだろう。でも、その負けっぷりを、ぜひ見てほしい、とも思う。

岸田淳平


■ Opening 「岸田淳平を囲んで」pm5:00~